知っておきたいアパート解体を依頼する前のワンポイント!

2020年09月30日(水)

老朽化したアパートを建て替える、あるいは更地にする場合は、解体作業を行わなければいけません。初めての方は「どんな流れで工事を行うのか?」「費用はどれくらいかかるのか?」さまざまな不安があるかと思います。

そこで、今回ははじめてアパートの解体工事を検討されている方のために、費用や流れなどの基礎知識をお伝えします。構造別、素材別に工事料金の相場についてもご説明しますので、ぜひ参考にしてください。

アパート解体の簡単な流れ

まずはアパートの解体工事ではどんなことを行うか?ご説明します。業者に依頼する前に、一連の流れをざっくりとでも良いので把握しておきましょう。どんなことを行うか知っておけば業者さんとも話しやすくなるし、「何にいくら必要か?」がわかるようになります。

解体工事は大きく「内装解体」と「建物解体」に分かれています。それぞれ分けて流れを解説していきます。

仮設工事から内装材の解体までの内装解体

その名の通り、建物の内部(内装)を解体して撤去する作業です。ますはアパートの建物周辺に足場を組み立てます。敷地囲いやネットで建物周辺を覆い、騒音やホコリが発生しないよう対策を行います。こうした仮設工事が完了したら、いよいよ内装を解体していきます。

壁や床材、建具、キッチン・トイレなどの設備、窓ガラスなど、内装をすべて解体して撤去。最終的に内部に何もないような状態(スケルトン)にします。解体工事というと重機を使うイメージがあるかと思いますが、内装解体は手作業で行うのが一般的です。内装はさまざまな材料でできているので、撤去したものは分別して産業廃棄物やリサイクルなどに出します。また、屋根瓦の撤去など屋根に関する工事も内装解体と同時進行で行います。

こうして建物の内部がきれいになったらいよいよ建物解体となります。

メインとなる建物解体

内装解体が完了したら、いよいよメインである建物解体です。内装解体は手作業で行っていましたが、建物解体はパワーショベルなどの重機で行います。周辺の環境や建物によって用いる機材やサイズも異なり、一番小さなものでは全幅1m程度。大きなものだと全幅2m80cmもあります。

アームの先端(アタッチメント)も一般的なパワーショベルでよく見かける瓦礫や土砂などをすくう「バケット」をはじめ、物を挟むことができる「フォーク」、コンクリートや鉄筋を切断する「カッター」、コンクリートや石を粉砕する「ブレーカー」、爪で壁や柱などを破壊する「圧砕機」など、多種多様なものがあります。

こうした重機やアタッチメントなどを現場の状況に応じて選定し、有効に駆使して建物解体を行います。

実際の費用はどれくらいになるの?

解体工事には「内装解体(仮設工事・屋根工事を含む)」と「建物解体」の2つがあることがおわかりいただけたかと思います。実際に何にどれくらいの費用がかかるのか?相場を知っておくことで、業者を正しく見極めることができるようになります。

ここからはアパートの解体工事にかかる費用について見ていきましょう。工事別の費用や構造による違いなど、細かく解説していきます。

工事費の実際のところ

まずは工事ごとに費用相場を見ていきましょう。

仮設工事は養生シートの面積に応じて価格が変動します。1㎡あたり450~1,000円が相場です。

内装解体は前述のとおり手作業で行うので、作業員の人件費が大きな割合を占めます。1坪あたり5,000~4万円と、業者によって幅があります。

屋根工事は1㎡あたり1,500~3,000円が相場ですが、アスベストを含む屋根材の場合はアスベスト除去が義務付けられていて、2~3万円が別途必要です。

他にも廃棄物処理費用、付属物や付帯構造物の撤去費用、整地費用などがかかります。

工事の種類 費用
仮設工事 450~1,000円/㎡
仮内装解体 5,000~4万円/坪
仮屋根工事 1,500~3,000円/坪
仮産業廃棄物処理費用 要確認
仮付属物・付帯構造物撤去費用 要確認
仮整地費用 要確認

構造によってどれくらい違ってくるのか

建物の構造や使われている材質によっても解体工事の費用は異なります。

木造の場合は比較的解体がしやすいため、費用は安い傾向にあります。鉄筋コンクリートはコンクリートの中に鉄筋の骨組が入っているので強度が強い分、解体にも時間がかかって工事費用が高くなってしまうのです。

他にも細かい材質の違いや階数、環境によって費用が変動しますが、大まかな目安を一覧表にまとめました。

建物の構造 費用
木造 14~5万円/坪
鉄骨 16~7万円/坪
鉄筋コンクリート 17~8万円/坪

立地条件などで重機が入れず人が手作業で行う、あるいは小さな重機で行わなければいけないなどケースでは、費用が上記の価格よりも高額になる可能性があります。

期間や手続きの細かいところ

工事にどれくらい期間がかかるのか?手続きはなにが必要なのか?といったことも、解体工事を検討されている方にとっては大きな悩みのタネとなります。

ここからはアパート解体工事の大まかな期間や手続きについて解説します。特に手続きは工事前だけでなく工事後にも行わなければいけないことが多く、かなり大変です。しっかりと流れを把握して、アパート解体工事が少しでもスムーズにできるようにしましょう。

挨拶なども含めて3~4週間は見た方がよい

アパートの解体工事は足場の設置から内装の撤去、重機での建物解体、土地の整地まで、工事開始から一連の作業が完了するまで、短くとも2週間ほどの工期がかかります。さらに鉄骨や鉄筋造の場合は数日プラスとなります。周辺の環境によってもっと工期が延びる場合もあります。

また、解体工事はどうしても騒音やホコリが発生しますので、事前に近隣の方へ挨拶や説明に伺う必要もあります。

ご近所まわりも含めると3~4週間は見ておいたほうがいいかもしれません。業者に現地調査をしてもらえば、大まかな工事期間がわかります。その上で依頼するかどうか決めましょう。

事前・事後に届出なくてはならない書類も多い

役所などで手続きを行わないと解体工事ができません。床面積が80m²を越える場合は都道府県に「解体工事届出」を提出する必要があります。重機を使用するためには警察に「道路使用許可申請」を提出しなければいけません。解体後は法務局で「建物滅失登記」を行います。

こうした手続きや申請は業者が代行してくれることも多いですが、任せっきりにせずご自身でもしっかり確認し、わからないことがあれば業者や役所の担当窓口などに相談しましょう。

まとめ

費用や段取り、手続きなど、アパートの解体工事には考えるべきことがたくさんあることがおわかりいただけたかと思います。

そこで、私たち三郷解体にお任せください。創業40年以上で、長い確かな実績。もちろんアパート解体工事に関しても豊富な経験がございます。

解体工事の質はもちろん、廃棄物の処分や手続き、近隣住民の方への挨拶など、トータルで解体工事をサポート。廃棄物処理も含めて自社ですべて作業を行うので、リーズナブルな価格も実現。不動産会社・工務店さま、大家さんから厚い信頼をいただいております。

埼玉県、東京、千葉県、茨城県のアパート解体工事なら、三郷解体にお任せください。


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